頭痛外来


頭痛はみなが経験する症状です。頭痛と一言で言っても、種類も多数あります。日常的に経験する頭痛には大きく分けて3つに分類されます。(詳細な頭痛分類はこちら。) 頭痛のなかでも放置してていい頭痛かそうでないかを見極めることが重要です。脳の異常があるかどうかを確認するのにMRI検査での画像診断で最も有効です。MRI検査は横になるだけで負担も少なく、磁気を用いるためCTやレントゲンと違い被爆もしません。

 

特に以下のようなことが起きた際には早めの受診をお願い申し上げます。

・急な今まで経験したことない激しい頭痛

・意識障害がある、意識がもうろうとする

・頭痛とともに手足などがしびれる、動かない

・けいれんを伴う

 

頭痛の種類


1.日常的に起こる頭痛

気候や、生理周期、気圧など原因は様々な頭痛のことです。

 

 

2.慢性頭痛

原因となる他の病気がなく、繰り返し起こる頭痛でいわゆる「頭痛持ち」の頭痛で、頭痛全体の約80%はこのタイプ。大きく「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられ、頭痛自体が治療の対象となります。

 

 

 

3.症候性頭痛(何らかの原因がある頭痛)

頭痛の中で一番怖いのがこの頭痛です。危険な頭痛の場合には症状に特徴があります。

症候性頭痛の主な原因


危険な頭痛の症状がある場合はすぐに受診することをお勧めします。

 

1.くも膜下出血

突然の激しい頭痛でまず疑われる病気が「くも膜下出血」です。くも膜下出血は、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)の破裂などによって血管が破れ、脳を覆うくも膜と軟膜のすき間に血液があふれてしまう病気です。たいてい「後頭部に雷が落ちたような」とか「バットで殴られたような」などと表現される今までに経験したことのないような頭痛におそわれますが、出血のしかたや程度によって、頭痛の感じ方、あらわれ方は異なります。 出血がひどい場合は、激しい頭痛に嘔吐(おうと)、けいれん発作などを伴い、意識を失うこともあります。数秒から数時間で意識は回復しますが、なかにはこん睡状態に陥り、そのまま死に至ることもあります。出血が少ない場合は、首の付け根からうなじのあたりにかけて痛みを感じたり、首すじが硬直したりします。また、頭痛というより、ひどい肩こりを感じるケースもみられます。 くも膜下出血では、大出血の数日~数週間前に、脳動脈瘤から少量の出血が起こることがあり、このときにも頭痛が起こります。これまで経験したことのない、雷が落ちたような激しい痛みがあらわれたときや、「何かおかしいな」と感じたときは、脳神経外科での一刻も早い処置が必要です。

 

2.脳出血

脳出血は、脳の動脈が破れて脳実質内に出血することにより脳を内側から圧迫するために頭痛を起こします。なかには吐き気や嘔吐を伴うケースもあります。麻痺やしびれなどの神経症状を伴い、手足がしびれてうまく動かせない、ろれつがまわらない、物が二重に見えるといった症状がみられるときは、脳出血の可能性が高いといえるでしょう。

 

3.感染症(髄膜炎)

後頭部が強く痛んで首すじが硬直し、吐き気や嘔吐、38~39℃の高熱を伴う場合は、くも膜や軟膜の炎症による髄膜炎が疑われます。髄膜炎の頭痛は、体を動かしたり頭を振ったりすると痛みが強まる点も特徴です。 ウイルスの感染によるウイルス性髄膜炎は、自然に治ることが多いのでさほど心配はありませんが、細菌の感染による細菌性髄膜炎は治療が遅れると死に至るケースもみられます。 高熱を伴う強い頭痛が起こったときは細菌性髄膜炎を疑って、早急に医師の診察を受けることが大切です。

 

4.脳腫瘍

「朝、頭が痛くて目が覚める」いわゆるmorning headacheという症状が特徴的です。原因は腫瘍のために脳内の圧力が高まることで起こりますが、とくに朝方の起床時に強い頭痛で起床後しばらくすると軽減するケースが多いです。 頭全体あるいは一部に圧迫感や頭重感、鈍痛が続き、突然吐いたり、けいれん発作に襲われるようなときは、脳腫瘍が疑われます。 腫瘍の大きさが増すにつれて、常に痛みや頭重感を覚えるようになり、頭痛が日を追うごとにひどくなっていきます。腫瘍のできた脳の部位によって、頭痛以外にもさまざまな症状があらわれます。たとえば、視力が低下する、視野が狭くなる、物が二重に見えるといった視力障害や、手足に力が入らない、動かせないといった運動麻痺(まひ)、あるいは耳鳴りやめまいが生じることもあります。こういった神経症状がある場合は早急に医師の診断を受けることが大切です。

 

5.脳動脈解離

動脈の壁は、内側から内膜、中膜、外膜の三層構造をしており、このうち内膜に亀裂が生じてそこから血液が入り込み、動脈の壁が裂けてしまうことを動脈解離といいます。 脳動脈解離は、交通事故などの外傷後に起こる場合もあれば、格闘技などのスポーツや日常生活で何気なく首をひねったり伸ばしたりしただけでも起こることがあります。 脳動脈解離が起こると、うなじから後頭部にかけて急に痛くなり、血管にこぶ(解離性脳動脈瘤)ができたり、血管の中が狭くなったりします。痛みが生じた数日以内に、脳卒中(こぶが破れるとくも膜下出血、血管が詰まると脳梗塞)を引き起こすことがあるので、気になる症状がある場合は、早急に医師の診察を受けましょう。

 

6.慢性硬膜下血腫

よく転ぶ、コップやお茶碗をよく落とすなど高齢者に多い病気です。 ごくごく軽く頭をぶつけた後などに頭蓋骨の内側にある脳を覆う硬膜とくも膜の間にじわじわと出血が起き、血のかたまりができた状態が慢性硬膜下血腫です。 小さいうちは無症状ですが、血液の量が増えて、血腫が大きくなると脳を圧迫し、外傷後1ヵ月頃から痛みがじわじわ拡がり、徐々にひどくなります。歩行障害、手足の麻痺、物忘れなどの認知機能障害もあらわれます。 気になる症状がある場合は、早急に医師の診察を受けましょう。

当院の治療方針


恩田メディカルプラザではすぐに命の危険がない頭痛かどうかをMRIを行い確認しております。

 

脳の画像をもとに的確に診断し、患者さんそれぞれに合った治療計画を一緒に検討し立ててまいります。