男性不妊と脳ドックがどうかかわるのか、少し疑問に思うかもしれません。
不妊の原因別に女性に原因のある不妊、男性に原因のある不妊といいます。
一般に不妊症と言うと女性に原因があると思われがちですが、実際のところ不妊症の48%は男性が関与していることがWHOの調査で分かっています。(男性のみ24%、男女両方24%、女性のみ41%、不明11%)
男性不妊症の原因は、以下の3つに分類されます。
①精子を作る力が低下 ②勃起や射精ができない ③精子の通り道が詰まっている
これらに大きくかかわるのが、ホルモンです。ホルモンの中でも特にLH(黄体形成ホルモン:精巣から男性ホルモン(テストステロン)を分泌する命令するホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン:精巣から精子を作り出す命令するホルモン)、PRL(プロラクチン:乳汁分泌ホルモン、これが上昇するとEDや不妊症の原因となるホルモン)が重要な役割を果たしています。
そのホルモンをコントロールしているのが下垂体という臓器です。
下垂体は 重さは1gもない小さな臓器です。鼻の奥のほうにある下垂体という小さな臓器が全身のホルモンコントロールを行なっています。
男性不妊脳ドックでは、その下垂体を詳細にチェックします。
当院独自の下垂体に特化した画像プロトコールで、MRIを撮影し、下垂体に解剖学的な異常がないかや、腫瘍や嚢胞の有無をチェックします。

男性不妊脳ドックの流れ
- ご来院・受付:ご本人確認を行いますので、必ず身分証(保険証、運転免許証など)をお持ちください。
- 準備
:基本的にお着替えはありません。着ているものやお荷物は当院ロッカーをご利用ください。MRIは電磁波を発生しますので、電子機器等は持ち込めません。金属類をMRI室内に持ち込み、生じたことに関してはクリニックは責任を取れませんのでご了承下さい。 - 検査
- ご帰宅
- 後日(1週間程度)、放射線診断専門医による読影レポートがご自宅へ郵送されます。
費用
男性不妊MRI検査:33,000円(税込)
下垂体ホルモン検査:22,000円(税込)・・・採血検査